大自然を感じられる『川場谷野営場』【ソロ向け】

CAMP OUTDOOR

この記事は群馬県川場村にある『川場谷野営場』の紹介をしています。

紹介内容

新型コロナウィルスの影響で利用を検討する人が増えていますが、この場所は設備が最低限なので『アウトドアに不慣れな方』や『家族連れ』にはおすすめできません。また、マナーやルールを守れない心無い人たちが利用することで野営場が閉鎖してしまうというケースも増えています。是非とも自然を大切にしてください。

川場谷野営場でキャンプ

こんにちは、Fujiya(@fujiya_xyz)です(‘ω’)ノ

最近『キャンプブーム』と言われるせいか、普段ホームにしているキャンプ場に家族連れキャンパーが多くなり、追い出されつつあります。

平日に休みをとってキャンプに行かないと、テントを設営する場所が無いんですよね。それにたくさん人がいるところは好きじゃないです。

なので、思い切って新しい場所を探すことにしました。

今回は、群馬県利根郡川場村にある『川場谷野営場』でキャンプをして来ました。

「野営場の紹介」と「キャンプレポート」を書いていますので参考にしていただけると嬉しいです。是非最後までお読みください。

利用方法

川場谷野営場

無人の野営場であり、予約も必要なければ費用も掛からないです。

なので、サイトの設営は”早い者勝ち”というカンジになります。

場所は?【武尊山登山口】

住所:〒378-0102 群馬県利根郡大字川場湯原 郡川場

場所は『群馬県利根郡川場村』というところにあります。

下の周辺施設の項目で詳しく紹介していますが、関東で人気ナンバー1と言われるほどの道の駅『川場田園プラザ』があるところです。

バスや電車で行くとなるとかなり、駅から距離もあり本数も少ないので車やバイクで行くことを推奨します。

最寄インターチェンジな関越自動車道の沼田インターチェンジで、下車してから大体1時間くらいで到着出来ます。

武尊山(ほたかやま)の登山道入り口にあり、県道64号線から外れるとガタガタの山道です(下画像)。

川場野営場までの山道

画像だと綺麗な道に感じますが、実際に行ってみると最初はビックリする(不安も感じる)と思います。結構なオフロードです。

約2kmほど山道を昇ると到着です。

終点には目印として下画像のような看板があります。

川場野営場に到着

立札には、駐車場とありますが、駐車場=野営場なのだと思います。

設備(トイレ・避難小屋)

川場谷野営場を上から見た画像

ここは『キャンプ場』ではないので『炊事場』はありません。なので『水道』もないです。

キャンプをするとしたら水を持参する必要があります。

下のリンクでは「設備がない場所での野営テクニック」を紹介していますので、不安な方はチェックしてみてください。

トイレ

『トイレ』は登山者用のものがあります。

川場谷野営場のトイレ

入り口が2つありますが、女性・男性で分かれているのではなく、小便器(右)・大便器(左)で分かれています。

大便器は、いわゆる『ぼっとん式』です。トイレットペーパーはありません(そもそもトイレットペーパーラックそのものが存在しません)。個室に便器があるだけです。

また、電気もないので夜は真っ暗です。ヘッドライトは必ず用意してください。

僕はこういったトイレを使うのが初めてだったのですが、登山する方は案外普通だったりするのかもしれませんね。

避難小屋

場内には、他に緊急避難用の山小屋があります。

川場谷野営場の避難小屋

カギは掛かっていなくて、常に開いています(緊急用なのだから当たり前か)。

入り口には、登山者の方が利用する登山者カードを記入するところがあります

川場谷野営場登山者カード

もしもの時の備えってヤツですね。

山小屋の中は、こんな感じです。

川場谷野営場にある避難小屋の居間

川場谷野営場にある避難小屋のベッド

川場谷野営場にある避難小屋のキッチン

居間には囲炉裏があり、薪や火ばさみも準備されています。(非常用なので使わないように

すぐ隣には、2段ベットが2つあり、4人まで寝ることが出来るようです。布団類もしっかり用意されています。しかし、電気、ガス、水道は使用できません。

緊急時に暖をとったり、休んだりするところって感じですね。

ちなみに川場谷野営場に『スマホの電波』は届きませんでした。「圏外」か「ギリアンテナ一本」。

アンテナ一本では電話が出来なかったです。

クマは出るのか?

結論から言うと”クマは出ます”。

この地域は街中であってもクマが時々出没するので、キャンプする場合には警戒が必要です。

クマは運動能力は圧倒的です。絶対に勝てません。しっかりとした知識を持ち、対策をすることが効果的です。

下のリンクでは「キャンパー向けにクマ対策」を書いているので参考にしていただければと思います。

冬場の利用は?

スタッフが常駐していないので冬場に利用しているキャンパーもいるようですが、川場谷野営場の冬場利用は避けるべきと考えています。

この地域は関東の中でも積雪が多いです。夜中に大雪が降り、電波も届かない状況で身動きが取れなくなるという事などが考えられます。

下の画像は、周辺施設「川場田園プラザ」の積雪時のモノです。

川場谷野営場の雪

これは雪が少ない方です。多い時は街中でヒザが埋まってしまう程の積雪があります。川場谷野営場は更に山奥なので更なる大雪です。

スノーモービルをお持ちであれば話は別ですが、スノーモービルキャンプは今のところ聞いたことが無いですね(笑)。

周辺施設

ここで3つの観光スポットを紹介したいと思います。以下。

  • 川場田園プラザ
  • 川場フィッシングプラザ
  • ラーメン沼田家

道の駅『川場田園プラザ』

関越自動車道の沼田ICを降りて、10分~15分くらいで行ける道の駅(首都圏から2時間くらい)なので、アクセスし易いのも人気の一つなんだと思います。

結構有名なので、みなさんも名前は聞いたことがあるのではないでしょうか?。

1人でも家族でも楽しむことが出来るスポットです。ピザやお肉が美味しいですよ。

川場フィッシングプラザ

川場フィッシングプラザ

釣り人には有名なスポットでテレビでも紹介されたことが何度もある場所です。

上で紹介した「田園プラザ」のすぐ近くにあります。

ここで魚を釣ってキャンプの夕飯にするというのもアリです。

ラーメン沼田家

ラーメン沼田家

沼田インターチェンジを降り、3分くらいにあるラーメン屋さんです。

ライスバーがあり、おかわりが無料。お腹いっぱい食べることが出来ます。

トッピングも色々あるので、是非1度は食べて欲しいですね。

川場谷野営場でのキャンプレポート

  1. 2018/6/29【初めての利用】グループキャンプ
  2. 2018/9【2回目】ソロキャンプ

2018/6/29【初めての利用】グループキャンプ

野営場の駐車場

元々ソロキャンプするはずだったのですが、父が一緒に行きたいということで2人で行くことになりました。

到着すると、登山客とキャンパーの車がすでに何台か停まっていました。テントを張っている方も何人かいました。

到着時刻は、16時ころ。夏なのでまだまだ明るいです。

川場谷野営場でテント設営完了

今回は、ソロ装備なので準備がすごく楽。

ちなみに僕のテントは「MSRのエリクサー2」、タープは「パーゴワークスのニンジャタープ」。父のは「FIELDOORのワンタッチテント」。

テント設営後、僕たちはかなり遅めの昼食を取りました。

川場谷野営場での昼食

『カップラーメン』。

時刻は17時30分頃だったと思います(もう夕食ですね)

なぜ自然の中で食べるカップラーメンは、格別に美味いのでしょうか(笑)。朝から何にも食べてなかったので死ぬほど美味かった( ;∀;)

気温は、大体20℃くらいでとても過ごしやすく。楽しいひと時を過ごすことが出来ました( *´艸`)

19時くらいから雷が・・・。次第に雨も降ってきてキャンプで久しぶりの雷雨に遭いました。タープを持ってきてなかったら大惨事になってましたね。

夕食は、炭をおこして「焼き鳥」。

川場谷野営場で焼き鳥を焼く

昼食が遅かったせいで、焼き鳥数本でお腹いっぱいになりました(笑)。

雷雨の中でも『ビール』と『焼き鳥』は最高。

雨のピークも終わり、次第に天気も良くなってきました。人も少ないのでとても静か、落ち着いた暗闇の中でとても良い時間を過ごせました。

22時を過ぎたころ、父が眠いというので早めに就寝です。

次の日の朝、5時くらいから登山をする方たちがやってきているようでした(僕はほぼ寝ていたのでよくわかりません)。

7時頃にテントから出ると、10台ほど車が増えていました。

ほぼ「所沢」「多摩」「沼津」など県外ナンバーの方たちが多かったです。

軽い朝食を済ませました。(ホットサンドでしたが、写真を撮り忘れた・・・w)

そして、すぐさま撤収の準備です。

テントを乾かす

他のキャンパーもみんなでテントを乾かしていました。

平野の気温は、おそらく朝から30℃近かったと思いますが、標高も高いため気温的には22℃くらいで過ごしやすかったです。(標高1100mくらい?)

ただ日差しが強かったので、日焼けしてしまいました。(腕とか痒くなりました)

ゆっくり片づけをして、正午くらいには撤収も完了。川場谷野営場を後にしました。

今回初めて『川場谷野営場』を利用させていただきましたが、個人評価としては高評価です。

自然も豊かで、とても癒されました。キャンパーレベル的には、水道設備などがないので「中級者~」といった感じでしょうか。

明かりもなく、トイレも『ぼっとん式』(夜は結構怖い)なので、家族連れには厳しいと思います。

以上、『川場谷野営場』での初キャンプでした。

2018/9【2回目】ソロキャンプ

野生の猿

アウトドアをする中で、野生動物に遭遇したことは何度もありましたが野生の猿は初めてでした。

車で山を登って行く途中”目の前の木が動いた”と思ったら、猿が木登りをしていました。よく見たらたくさんの猿が・・・、どうやら猿の群れと鉢合わせしたようです。

細い山道

野営場に行くまでは舗装されていない細い一本道。

ラングラーなら不安に思うことは何もありませんが、気になることは対向車が来ることくらいでしょうか(笑)。といっても、この道は四駆じゃなくても問題なく通れます。

対向車が来てもすれ違うためのスペースが設けられているので、そんなに過敏にならなくても平気です。

アウトドアを愛するみなさんは、おそらくネガティブな感情より”ワクワク感”の方が強いはず。

現在は9月、森はまだ紅葉の時期には早いので緑が青々としていて、とても綺麗でした。空気も美味しくて、真夏と違って虫も少ないので、とても落ち着きます。

今回はテント泊ではなくラングラー泊です。そして、一度やってみたかったスタイルに挑戦しました。

ラングラー のオーニングスタイル

正式名称があるのかわかりませんが、ここでは『ラングラーオーニングタープスタイル』とでも言いましょうかね。

中々自分の納得がいくようにできなくて、何回か張り直しました(笑)。

疲れたので、これで妥協したと言う感じ・・・、タープがフレーム幅よりも大きかったので、手こずりました・・・。

もっと楽に設営するには、タープ幅をラングラーに合わせるなど、もう少し工夫をする必要がありそうです(フレームにロープ縛るだけなんですけどね)。

いっそのこと”オーニング”をつけても良いかなと考えてます。

寝床はこんな感じ(下画像)。

ラングラーの寝床

自宅で使っているマットレスの上に”インフレータブルマット”を敷いています。

足も伸ばせるので、メチャメチャ寝心地がいいです。でも、なんとなくカッコよくは無いので、いずれはキャンピングカーみたいにカスタムしたいと思っています。

薪と焚き木

薪割りも終了、ソロなので薪の量は少なめです。

続いては、僕がソロキャンプの時に使用している”焚き火グッズ”を紹介します。

焚き火グッズセット

「工事現場とかに使うペグ?」と「ケリーケトルのファイヤーベース」を組み合わせて使用します。

高さも自在に調節でき、場所を取らずに収納できるという点で非常に助かっています。先が尖っているので注意。(ちなみにペグは耐熱黒塗装してます)。

川場谷野営城は、土が固いのでペグが打ちづらいです。

今回のキャンプ飯も”肉”メインでいきます。

ステーキ肉

夜は初秋ということもあって肌寒いです。

焚き火で暖まり、熱燗を飲みながら過ごしていました。

『真夜中の気温は1桁になるかな?』と思っていたのですが、全然ならなかったですね(下の画像が最低気温です)。

夜の気温

「就寝は早めにしよう」と思っていたのですが、興奮したのか中々寝付けませんでした(笑)。

次の日、朝食後にすぐに撤収しました。

テントを設営してないので撤収がスムーズだと考えていたのですが、自分的にはいつもとあまり変わらない気がしました。

なんでだろ?(笑)

この野営場を訪れるのは2回目。僕の中では、前回と評価は変わらずに”高評価”です。

2回目で感じたことは、ここの場所は”一人で自然を感じたい人向け”だということです。

理由は登山者が非常に多く利用するので、夜遅くまで騒ぐなどはやめた方がいいからです。

僕は夜には電気式ランタンを使用したり、焚き火のみで調理するなど”音”のしない道具を極力使用するようにしています。

また、トイレが非常に汚かったです、おそらく前回に訪れてから掃除されてないと思います(前回=2ヶ月前)。

具合が悪くなっても”できれば利用したくないトイレ”です・・・。夜は真っ暗ですし。

よって、グループキャンプや家族キャンプでワイワイ過ごせる場所では無いと考えます。

今回僕が撤収をしている途中に”家族のグループ”と”お兄さんたちのグループ”がきてましたが、どちらも初心者っぽかったです・・・間違いなくワイワイグループ・・・。

僕が偉そうに言えることでは無いんですが・・・、問題が起きて「キャンプ禁止」とかになっても困るのでやめてほしい。

くれぐれもマナーを守り、自然や設備を汚さないようにしてもらいたいものです。

川場谷野営場でキャンプ|まとめ

今回は川場村にある『川場谷野営場』を紹介しました。

紹介した内容をまとめます。以下。

  • 無人
  • 予約も必要ない、無料
  • 場所は群馬県利根郡川場村
  • 車やバイクで行くことを推奨
  • 最寄インターチェンジな関越自動車道の沼田インターチェンジ
  • 『水道』はない
  • トイレはボットン式、電気やペーパーない。男女もない。
  • 緊急避難用の山小屋がある
  • スマホの電波は届きません
  • クマ出没の可能性はある
  • 冬場利用は避けるべき
  • 家族利用はおすすめしない

今回の記事は以上になります。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。

最後に近隣キャンプ場の紹介記事のリンクを貼っておきます。参考にしていただけると幸いです。

ほたか牧場キャンプ場の紹介記事

皇海山キャンプフォレストの紹介記事