パイプを溶接せずに愛車Jeepの”ルーフキャリア”を自作する
この記事は”鉄パイプを溶接せずにルーフキャリアを作りたい人向け“に書いています。
本記事の内容
こんにちは、Fujiyaです。
僕は3年目のジープオーナーで、ジープの記事や自分でDIYしたカスタムを記事にしているブロガーです。
お疲れ様です💡
映画の帰りにワイルドワンの初売りセールに行こうかと思ったのですが、道を間違えたのでデポに来ました。
ペグ買おうと思います⛺️#初買い pic.twitter.com/FeleV5R8Cr— Fujiya|心形流Z (@fujiya_xyz) January 2, 2020
今回のは愛車のラングラーアンリミテッドのルーフキャリアを自作してみましたので、レポートしていきたいと思います
ルーフキャリアの自作
「ラングラーは意外と積載量が少ない」と言われることがありますが、キャンプなどに行かずに日常的に乗るだけあれば十分な積載量だと考えます。
しかし、家族キャンプに行くという方には積載量が少ないです。我が家の場合はいつも荷室はパンパンで、持って行きたい道具も諦めなければならないこともあります。
積載量アップは以前から考えていましたが、今回ついにルーフキャリアを取り付けることにしました。
僕のラングラーには、ルーフレールが取り付けてあり、ルーフキャリアを取り付けるにはレールにかませるだけなので簡単です。
⇒参考記事:『ラングラーをカスタム!ルーフレールと1か月点検とボヤキ』
しかし、いざ取り付けるとなるとメーカーもたくさんあり、ラングラーアンリミテッドほどの大きさとなると値段が高いです・・・。また業者にお願いしたら取り付け費用も掛かってきます。
そこで『作成から取り付けまで全部自分でやってみよう』ということにしました。
ルーフキャリアとは
「ルーフキャリア」は、車のルーフに乗っける”カゴ”です。
カゴに荷物を載せられるので、車の積載量をアップできます。
積載量アップの方法は他にもたくさんあります。前の車の時には「ルーフボックス」というものを使っていました。
これはルーフに取り付けられる”箱”で、フタも閉まるので雨に濡れることもなく便利でした。費用は掛かりますがコンパクトカーでも手軽に積載量がアップできます。キャンプでもかなり活躍していました、気になる方は「マツダ”デミオ”でのキャンプを振り返る【思い出】で書いているのでチェックしてみてください。
ですが、ラングラーの武骨感にはルーフキャリアの方が似合うのかなと思います。あくまでも自分の好みです。ラングラーの積載量アップについては下のリンクで深堀しています。
ラングラーの積載量アップについての記事
【ルーフキャリア・ヒッチキャリア】ラングラーアンリミテッドの積載量を拡大する | 心形流Z
ラングラーアンリミテッドに「ルーフキャリア」と「ヒッチキャリア」を取り付けました。 色々と気付いたことがあったのでレポートしていきたいと思います。
ルーフキャリアを自作する上での不安点
『そもそも本当に自作できるのか?』というところが一番不安でした。
ネットで調べてみると、驚くことに自作している人もたくさんいました。特に”イレクターパイプ“を使っている方が多かったです。
確かにイレクターパイプを使えばパイプとパイプを簡単に繋げられます。また、ジョイントパーツも豊富です。しかし、質感がジープに似合わない?感じがしたので悩んだ挙句、普通の鉄パイプを使うことにしました。
そこで課題となってくるのが鉄パイプの加工です。
パイプの素材もアルミやステンレスなどたくさんありますが、丈夫な素材は、その分加工が大変になります。加工も切断だけではなくて、曲げたり、穴を開けたりしなければなりません。
『素人にはハードルが高そう・・・』というのが正直なところでした。
自作するための準備
ルーフキャリアを自作する上で準備しておきたいことを説明していきます。
設計図
僕が作るのは、設計図というよりも「イメージ図」と言った方が適切かもしれません。
頭の中で考えているイメージを、パソコンソフトのエクセルを使用して図面にしていきます。長さも大きさも大体です。
パソコン作業が終わったら印刷し、作業中は開いておきます。思いついたアイディアなどは手書きでメモしています。
メチャメチャ大雑把な図面なので作業していく中で、長さ・大きさが変わることも結構あります(笑)。
しかし、このイメージ図があるのと無いのでは作業効率が大きく違います。
材料
今回使用した材料は以下の通りです。近所のホームセンターで購入できるものを使って作りました。
- 電線管19ミリ×2メートル(3)
- 電線管25ミリ×2メートル(3)
- 電線管接続パーツ19ミリ(2)
- 電線管接続パーツ25ミリ(2)
- 電線管カーブ接続パーツ(2)
- メッキパイプ19ミリ×3メートル(4)
- 鉄フラット板4センチ×2メートル(1)
- 油性つや消しラッカースプレー大(3)
- U字ボルト4センチ(8)
- U字ボルト受けプレート(8)
- ロックボルト(16)
たくさんの諸先輩方のブログを参考にさせていただきました。
後になって気づいたのですが電線管のパイプなど使わずに、メッキパイプだけで作った方が費用を抑えられると思います。
工具
- パイプベンダー
- パイプカッター
- ハンドリベッター
- リベット
- 電動ドリル
- 鉄用ドリルビット
- 万力
- ハンマー
- プラスドライバー
今回の作業のキモとなるのが「ハンドリベッター」です。
これは”リベット”というネジのような専用工具を使って、布や木材など材質を問わず”つなぎ合わせる”ことが出来る工具です。
今回ルーフキャリアの作り方を調べる中で初めて知ったのですが、とても便利な道具です。色々なサイズのリベットがあるので今後のDIYでも多用することになりそう。
もう1つは「パイプベンダー」。これはパイプを曲げるための工具です。
電気工事士が配線ケーブルなどを通したりするのに使うみたいですね。パイプの大きさに適したパイプベンダーが必要です。
元々持っていた工具もありましたが「パイプベンダー」はオークションで、「ハンドリベッター」はアマゾンで購入しました。
作業レポート
手順としてはこんな感じです。以下。
- フレーム作り
- パイプを曲げる
- パイプをカットする
- パイプの端をつぶす
- 穴あけ・結合
- 組み立て
- 塗装
- 取り付け
下でそれぞれ説明をしていきます。
フレーム作り
フレームはラングラーに合わせた大きさで、パイプを四角くなるように加工し、組み合わせていきます。
パイプはホームセンターに売っていたパナソニックの電線管19ミリと25ミリを使いました。
上部のフレームは19ミリで作り、下部は25ミリと太さを分けることにしました。理由は「カッコイイかな」と思ったからですが、あまり意味は無いです・・・。
パイプを曲げる
“パイプベンダー”を使用してパイプを90℃に曲げていきます。
四角の辺が140センチであっても曲げる分の長さ分を含めなければならないので、必要な電線管の長さを計算します。
必要電線管の長さ=実寸法+アール寸法-電線管外形寸法
電気工事士の資格を持っている方のブログを拝見させて頂き、この公式を使えば簡単に必要な長さが分かるとのこと。
19ミリのパイプで145センチの辺の長さを出したければ「1450+95-19」ということになり、「152.6センチ」の長さがあればいいということになります。
久しぶりにナカナカ頭を使いました(笑)。
計算が終わって、人生初パイプ曲げに挑戦です。
画像を見て分かる通りに失敗してしまいました・・・(笑)。力の配分を間違えるとパイプが潰れてしまうのです。
事前にyoutubeでパイプ曲げの動画を観て参考にしましたが、実際やってみると難しいです。
2本目、3本目と回数を重ねていくうちに感覚をつかみ上手く曲げられるようになってきました。
19ミリのパイプは綺麗にできましたが、下部フレームに使用する25ミリのパイプは少し潰れてしまいました。太い方が曲げるのが難しいですね。
でも、上手く曲げることが出来ると気持ちいいですよ 🙂 。
そして、下のリンクのような「ねじなしカップリング」という接続パーツを使って曲げたパイプを組み合わせていきます。
パイプをカットする
長さの細かいところは、パイプをカットして調整しました。
祖父が使っていた「電動パイプカッター」のお蔭で、すばやく作業が出来ました。
電動だとバリ取りも効率よく出来ます。しかし、電動工具で値段も高いので持っていない方は、下のリンクのような”パイプカッター“を使用してカットしてください。
なんとかフレームを作ることに成功したので、次に底面部分の製作をしていきます。
底面部分は25ミリのパイプで作った下部フレームに、19ミリのパイプの端を潰して取り付けていきます。イメージは下画像。
底面に使用したパイプは、近所のホームセンターで3メートル2000円くらいで売っていた「メッキパイプ」です。
正直なところフレームもメッキパイプで作れば費用を安くできたと思います。今回はホームセンターで発見するのが遅かったため底面パイプにのみ使用してます。
パイプ購入時、3メートルのパイプを車に乗せることは出来なかったので、ホームセンターで必要分をカットしてもらいました。
パイプの端を潰す
フレームと組み合わせるために、パイプの端を潰していきます。
パイプの端を潰す加工には”万力”を使いました。
しかし、激安の万力を使用したために作業がとてもしづらくて、壊れそうになってしまったので途中から”ハンマー”で潰していくことにしました。
万力での作業の方が綺麗な仕上がりになるのですが、ハンマーの方が早く作業が出来て良かったです。
万力はある程度の大きさで力のあるものを選択する必要があります。
ハンマーで行う場合は、”重く、打撃面が広くて平な“ものを使う方がいいです。
穴あけ・結合
パイプを平らに出来たら、電動ドリルで穴を開け、ブラインドリベットで結合させます。
電動ドリルの穴あけ作業には、安価の付属品ではなくて、新しい鉄用のドリルビットを用意しました。
安価なビッドも使ってみましたが、穴が開きませんでした。しっかりとした新品を用意するに限りますね。
“ブラインドリベット”は今回初めて使ってみました。”ハンドリベッター”という工具を使って素材同士を結合させることができます。
鉄、木、布など素材を選ばずに使えるので超便利、これからのDIYにとても役立ちそうです。値段も安価でした。
口コミでは『力が必要』などと悪いコメントもありましたが、全く問題なく使えました。
組み立て
今までと同じ要領で、設計図を元にしながら組み立てていきます。
上部フレームと下部フレームを繋ぐ、”鉄のフラット板”も近所のホームセンターで購入してきたものです。
なんとか形になってきました 😛
塗装
塗装には、”油性のつや消しブラックのスプレー”を使用しました。
大きいサイズのスプレーでしたが、このサイズキャリアを塗るのには3本も必要でした・・・。
キャリア本体と一緒に、車に取り付けるのに必要なU字ボルトなどの細かいパーツ類も塗りました。
しかし、取り付けをするときに塗装が剥がれてしまったので、あまり意味が無かったです・・・。
取り付け
いよいよラングラーにキャリアを取り付けていきます。
U字ボルトをキャリアとルーフレールに動かないように締め付けていきます。
念のためロックボルトを使用して簡単には緩まない様にしました。
取り付け後に600キロ近く走行し、高速道路にも乗りましたが緩むこともありませんでした。しかし、定期的にチェックは必要かと思います。
無事完成!
製作費用など
今回は僕のDIY史上、最大サイズの作品でした。
最初は不安もありましたが、作業が進むにつれてドンドン形になっていき、終わってみればあっという間でした。
しかし、この記事では省きましたが途中何度か壁にぶつかり、大変なこともありました。
諸先輩方も自作した物をブログや動画で紹介されてますが、実際には成功させるまでに試行錯誤をされて大変な苦労をしているのだと思います。
今回は掛かった費用ですが、材料費+工具代で約2万円くらいです。
パイプベンダーがオークションでも相場が高くて、出費が嵩んでしまいました・・・。それでもメーカー品のルーフキャリアを買えば10万円くらい、以上かかる場合もあるので、それを考えれば大幅に費用は抑えられたかなと思います。
無事ルーフキャリアを完成させることができましたが、実際に荷物を載せてみない事には成功とは言えません。なので、次回は自作ルーフキャリアに荷物を積んでファミリーキャンプに挑みたいと思います。
今回の記事は以上になります。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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