ケロシンランタンの修理をする【故障チェックリストあり】
ケロシンランタン購入者「せっかくケロシンランタンを買ったのに上手く点かない、点いてもすぐに消えちゃう。。修理どうしよう・・・。」
今回はこんな人向けに記事を書いています。
記事の内容
こんにちは、Fujiya(@fujiya_xyz)です。
ソロキャンプ生活のメインランタンとして使おうと思って購入したコールマンの『ケロシンランタン639C700』が、まさかの初期不良品でした・・・。
⇒参考:【コールマン】ケロシンランタン639C700を使ってみた感想・レビュー
コールマンのケロシンランタンは、正規品ではないのでメーカーに修理サポートは受けられません。他の業者に修理依頼も可能ではあるのですが、費用も高額になってきます。
そこで、以前にガソリンランタンの修理をした経験を活かして自分で修理をしてみました。
【ケロシンランタン】自分で修理するため情報まとめ
うん…やはりケロシンランタンの調子が悪い💡
点灯後しばらくすると消える、おそらくエアー漏れしている。
一回バラしてボルトの緩みチェックですね、それでもダメなら部品交換かなぁ…。
このランタン中々一筋縄じゃいかない(笑)#キャンプ pic.twitter.com/OdE3n0a8jn— Fujiya|野営生活"毎日"LIVE配信中 (@fujiya_xyz) March 1, 2020
自分で原因を検証していき、問題箇所を突き止めて修理しました。
この記事では僕が調べた修理についての情報をまとめました。ケロシンランタンに不具合を感じているキャンパーの参考になればと思います。
下に「故障チェックリスト」を用意したので、そちらを見ていただくと故障箇所が特定しやすいと思います。
ぶっちゃけ、構造が複雑でなくてパーツの数も多くないので自分で全然修理可能です。
故障チェックリスト
- 明かりが点かない・安定しない⇒ジェネレーターのメンテ・交換
- ポンピングで圧がかからない⇒エアー漏れ
- 燃料が漏れ⇒ボルトの緩み
不具合の9割が「ジェネレーターの交換」で改善すると言われています。僕の場合はこれでも改善せずに「バルブアッセンブリーチューブ」を交換しています(修理レポート参照)。
ジェネレーターメンテは、パーツを取り外して煤などの汚れをきれいにします。破損していたら交換が必須です。
「エアー漏れ」で最初に疑うべきは「ポンプカップの劣化」です。コールマンの「リュブリカントオイル」を使ってみるとすぐ改善することもあります。カップが破損している場合は、交換が必要です。
それでも改善しない場合にはボルトの緩みを疑いましょう。緩んでいるとエアーや燃料が漏れます。専用工具が必要な個所もあります、下の「分解」の説明で書いてるので確認してみてください。
「ジェネレーター」「ポンプカップ」の取り外し方法や交換は「ケロシンランタンレビュー『故障したら?』」で書いているので参考にしてください(動画あり)。
ケロシンランタンを使っていて思ったのですが、ある程度の明かりの不安定さなどは仕方のない場合もあります。妥協も大事です。
ケロシンランタンの分解方法
「分解」は、ポイントさえ押さえれば素人でも簡単にできます。
完全に分解するためには専用の工具が必要になってきます。故障箇所によっては全て分解しなくても良い場合もあるので状況によって準備してみてください。
故障中ケロシンランタン分解してみました💡
洗浄して組み直してみましたが、ダメでしたぁ🙅♂️
・気化もOK
・圧縮もOK
おそらくタンクからの燃料供給が問題っぽい。次はチューブ交換をしてみます。#DIY #ランタン pic.twitter.com/HUH2v7Jb5A— Fujiya|野営生活"毎日"LIVE配信中 (@fujiya_xyz) March 7, 2020
準備する工具
- スパナorレンチ(11、13番)
- モンキーレンチ
- コールマンスーパーレンチ
- プラスドライバー
- チェックバルブレンチ(専用)
まずは燃料を全て抜き、ベンチレーターやグローブを外していきます。
プレヒートカップを持ち上げてヒートシールドを取り外したら、11番のレンチやスパナを使って下画像のボルトを外していきます。メガネレンチの方が作業しやすいという話を聞きますが、スパナでも問題ないです。
マントルを交換したくない場合には、ぶつからないように気をつけて作業をしましょう。
マントルなどがついたバーナーアッセンブリーやプレヒートカップを外します。また、燃料コックのつまみもプラスドライバーを使用して外していきます。
ジェネレーターのボルトですが、「コールマンスーパーレンチ」を持っていない場合には13番のレンチ・スパナが2本必要です。1つをジェネレーター、もう1つで下のナットを抑えながら緩めていきます。
ジェネレーターが外れたら、次にバルブアッシーを外していきます(下画像)。
アッセンブリーチューブは、モンキーレンチを使ってグッと回していきます。初めての場合には力が必要な場合もあります。
そして、最後にポンプカップです(別に最後じゃなくても良い)。
【画像挿入予定】
レバーノブを左に回して緩めていきます。ポンプキャップも爪を左にズラして抜き取っていきます。コールマンスーパーレンチがあると楽ですね。
【画像挿入予定】
エアーステムも外したら、「チェックバルブ」を外していきます。これには専用工具「チェックバルブレンチ」を使用します(下画像)。
マイナスドライバーでも外せるらしいのですが、チェックバルブが破損してしまうと修復不可能な状態になってしまうので専用工具レンチを使用することをオススメします。
ちなみにコールマンのバルブチェックレンチは、US版とカナダ版があるのですが『US版』で問題ないです。
専用工具のリンク
バルブレンチは、よほどでないと購入はしないと思いますが、スーパーレンチは1本持っていると便利です。
これで分解作業完了です。
パーツ購入方法
Amazonや楽天などの大手通販で売っている場合もあるので、普通の買い物と同様に購入することができます。
マントルなど他のモデルでも使用する交換部品は問題ないですね。
困ってしまうのが無かった場合とニッチな部品・・・。その場合には、ebayなどの海外通販やコールマンのヴィンテージアイテム、輸入品を扱っている通販を探すしかありません。
【例】通販ショップ
ちなみに今回、僕のランタンの修理に当たってはOldColeman’sFactoryさんで購入しました。
ケロシンランタンの修理レポート【参考】
Amazonで新品で購入しましたが、まさかの不良品でした。おそらく海外の業者。
輸入品だと稀にハズレがある様です、実際これは仕方のないことだと思います。ジャパンクオリティはスゴイと改めて実感しました。
どういった不調があったのか?というと。以下です。
- 明かりが不安定
- 点灯しても消える
- 燃料がジェネレーターから持続して出ない(最初は出る、時々出る)
こんな感じです。実際の動画をYouTubeにアップしているので見てみてください。
「ケロシンランタン639C700」の不調動画
エアー漏れは無くて、ジェネレーター交換をしても症状は改善しませんでした。
1度全て分解して、ボルトの緩みや破損個所などを確認しながら組み立ててみましたがダメ。
内圧が問題なくても”燃料が持続して出ない“という事から「バルブアッセンブリーチューブの不具合」を疑うことにしました。
チューブも分解してみましたが、見た目でわかる破損箇所などはなくて交換をするしかありません。もはや賭け(笑)。
上記で紹介したヴィンテージアイテムを扱うネットショップでパーツを購入しました(下画像)。
何度も分解・組み立てを行っているうちに上達したため、パーツ交換作業は時間もかからずカンタンでした。
そして・・・・無事点灯。
ようやくソロキャンプ生活に明かりが戻りました。
今回の記事は以上になります。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
読者さんのケロシンランタンの不具合が改善されることを祈っています。この記事の情報が少しでもお役に立てれば幸いです。
分からないことがあれば問い合わせページまたは、Twitter(@fujiya_xyz)までDMをしていただければ出来る範囲で対応します。
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