県立赤城公園キャンプ場が閉鎖!最後のソロキャンプ体験と雨天トラブルレポート

CAMP OUTDOOR

こんにちは、Fujiyaです

今回の記事はキャンプレポートとなる。訪れたのは群馬県の県立赤城公園キャンプ場、久しぶりにソロキャンプをした。

今年初のキャンプとなり、昨年のキャンプは栃木県足利市のキャンプ場でのファミリーキャンプ1回だけであった(記事にしていない)。また、グルキャンを含めない「完全なソロキャンプ」というと5年ぶりであった。こうしてレポート記事を書くことも覚えていないほど久しぶりだ。

最近の私は、10年以上勤務した職場を退職し、有休消化のため1か月ほど『35歳の夏休み』を過ごしている状況で、久しぶりにソロキャンプに行こうと思い至ったわけだが、キャンプ場を探したところ、県立赤城公園キャンプ場が今シーズンで閉鎖となることを知った。

このキャンプ場は今までも何度か記事にしたことがあるが、私が初めてソロキャンプをした思い入れのあるキャンプ場で、利用料金は無料、トイレと水道も整備された素晴らしいキャンプ場である。

現在は利用する場合に、群馬県の運営する予約システムを通して予約が必要で、キャンプ場も区画整理されているが、私がキャンプを始めた当時は予約も必要なく、区画も無かったので自由な場所にテントを張ることが出来た。良い意味でルールーやマナーなどがうるさく言われることもなく、様々な年代や目的の人々が利用していた。たかが10年ほど前であるが、今と比べると良い時代だったと思う。

コロナになり、キャンプブームと言われ、キャンプ場界隈が乱れてしまったからか非常に敷居が高くなってしまった。私はリニューアルされてから一度もこのキャンプ場を利用したことがなかった。キャンプ人口が多くなり、混雑が予想されることも敬遠する理由の一つであったが、大好きだったキャンプ場が大きく変わった「変化」を受け入れられなかったことが大きいと考える。

【2024/8/28】最初で最後の県立赤城公園キャンプ場でのソロキャンプ

【2024/8/28】最初で最後の県立赤城公園キャンプ場でのソロキャンプ

キャンプ当日、大型の台風が近づいている影響から数日雨が続いており、出発時も曇っていた。時間はちょうどお昼くらいだった。

ファミリーキャンプに比べると荷物は圧倒的に少ないが、少ないが故に「なにか忘れているのではないか?」という感覚に襲われていた。結論、数年のブランクはあるが、忘れ物は問題なかった。

まずは、スーパーで夕食及び明日の朝食の買い出しをした。私はキャンプ場で食べるカップラーメンが好きなので、カップラーメンと独りバーベキューをするために牛豚鶏の肉を買った。食事のバランスを考え、すでに完成されているカップサラダと漬物を少々購入した。お酒については、自宅にあるものを持っていくことにした。

食費を出来るだけ抑えたかったが、なんだかんだで5000円ほどとなってしまった。

買い出しをしたスーパーマーケットからキャンプ場までは、およそ1時間弱の距離がある。到着し、他の区画を見回すと、車中泊の方が1人のみでテント区画は誰もいない状況であった。

ポツポツと弱い雨が時折降ったり止んだりしていたため、すばやくテントとタープを設営した。設営した場所は、駐車場に一番近いソロキャンパー向けの「A」という場所であったが、10年前にも何度かテント張ったことがある場所であった。区画整備され、若干昔とは違うところもあったが、とても懐かしさを感じた。

【キャンプ飯】キャンプでは必ずカップラーメンを食べる

設営が完了し、ようやく一息入れた。シーフードヌードルとビール、漬物。お昼ご飯を食べていなかったので、体にしみる。

私は、こういったゆったりと時間で、お酒と料理を頼みながら景色を見たり、音や風など自然を感じるのが好きだ。ほぼ完ソロ状態だったので、とても良い時間を過ごすことが出来たと思う。

日が傾き、半袖だと少し寒さを感じる気温となったため、ケリーケトルでお湯を沸かし、料理用に炭を起こした。炭火の匂い、遠赤外線の暖かさがとても気持ち良い。ケリーケトルを知らない方は下のリンクを参考にしてほしい。

しかし、とても良い時間は長くは続かなかった。遠くの方の空が光ったと思ったら数秒後に雷音が響いた。風も強くなり、徐々に雨が強くなってきた。

【雷雨からの避難】まさかの展開・・・・。

少し経つと強風で雨が吹き込み、全身びしょ濡れになるほどであった。雷も近くなっていたため車内への避難した。「これでとりあえず身体は安心だ」と一息つけるかと思いきや、目の前の光景に絶句した。

車内であるのに、なぜか滴る水があり、それはルーフからポツポツとリズミカルにシートに降り注いでいた。雨漏りの個所は主に2か所あり、前席と後部座席の間とバックミラーの上だった。運転席のシート、後部座席のマット、カーナビもびしょ濡れになっていた。

急いでタオルやブランケットを使い、水道の様に水が出ている個所を塞いだ。ゴミ箱を受け皿にして、しばらく耐えた。雷と豪雨がルーフをたたきつける音だけが響き、全身はびしょ濡れ、私にはどうすることも出来なかった。「車内には逃げているが濡れているため、近くに雷が落ちた場合に感電するのだろうか?」と、そんな考えていたら、少しずつ雨が弱まり、雨漏りもなくなった。

どうやら一定量の雨が降ると雨漏りになるらしい。しかしながら、ラングラーには7年乗ってきて、当然豪雨も経験しているが今まで雨漏りをすることは1度もなかった。原因を考えたが、最近ルーフ一式を外したことが原因かもしれないとの結論に至った。今度検証してみる必要がありそうだ。

【独りBBQ】気を取り直して肉を焼いた

しばらくすると雨が完全に落ち着き、テントへ戻った。身体は濡れている状態であったが、腹は減っていた。夏なので寒いと感じることが無かったのが救いだ。

雨に濡れないようにケリーケトルにはカバーをしていたため、火は消えていなかったが弱火になっていたため炭を追加し火力を上げる。強火まで育ったところで、一人用の鉄板で肉を焼いた。一人用の鉄板は手のひらサイズであるが、荷物にもならず、手入れもラクであり、非常に使い勝手が良いと思っている、私が使用しているのは雑誌ビーパルに付録として付いてきたものだが本当に重宝している。また、100円ショップで購入した網で焼き鳥も焼くことが出来た。

炭火、鉄板で焼いた肉は美味い。タープの外は雨、全身ずぶ濡れ、車内もずぶ濡れ、という状況であるが食べ物がおいしいというだけで幸せになる。美味しい食事をとることはとても大切なことであるなと改めて思った。

食材を全て平らげると眠くなってきた。雨は降り続いており、再び雷が鳴ってきていた。車の雨漏りが心配であったが、今の状況ではどうすることも出来ないので、明日考えることにした。『なるようになれ』である。

テントに入り、濡れた衣類を着替えた後、簡単に歯を磨き、就寝した。テントは雨漏りをすることなく、マットも敷いていたため、快適であった。夜中に強風によってタープがバサバサと風にあおられる音で何度か目が覚めた。雨は強くなったり、弱くなったりを繰り返していたと思う。

快適なテントの中

無事に朝を迎えることが出来た

朝起きると昨日のことが嘘のように静かだった。しかし、未だ台風が近づいているので曇り空が広がっており、長居するとまた雨が降ってくる予感がしたため、暖かいスープを飲んだ後、すぐに撤収を始めた。

雨の日の撤収は、通常の撤収とは異なる手順となる。当たり前であるが、濡れている道具を拭く作業が入るため、ある程度の時間の余裕必要だ。私はいくらブランクがあるといえど、今までも何度も経験しているため手慣れたものであった。日本は晴れより雨の方が多い国であるため、キャンプをするのであれば雨に備えての準備や知識は最低限持っておくべきだと思う。興味のある人は、解説記事のリンクを下に貼っておくので参考にしていただければ幸いである。

ソロキャンプということもあり、撤収にはそれほど時間はかからなかった。「来たときよりも帰るときは綺麗にする」と言われることもあるが、私もそれには賛同している。自分のゴミは当然に持ち帰るが、私以外のキャンパーの出したゴミに気づいた場合は持ち帰ることにしている。無人のキャンプ場では特にゴミを残したまま帰るキャンパーが多いのは残念なことである。

水難の相でも出ていたのか、濡れに濡れたキャンプであったが個人的には『良い思い出になったいいキャンプだった』と思う。もちろん天気が良ければ、手間もなく、気持ちよく過ごすことが出来たと思うが、赤城山の自然を全身で感じれた1日であった。自然に感謝。

今回の記事は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。