【医療ソーシャルワーカー】11年間勤務した病院からの転職を決意しました

LIFE WORK

こんにちは、Fujiyaです。
今週は僕の人生の中でも上位にランクインする良くない出来事が起こり、転職をすることにしました。

僕は現在高齢者中心の慢性期病院でMSW(医療ソーシャルワーカー)をやっているのですが、入職当初は「20年前の考え方」がそのまま残っているよな病院でした。医療ソーシャルワーカーは存在しましたが、事務職上がりの福祉的視点を全く持っていない方が多く、患者中心ではなく、ソーシャルワーカーの専門性の欠片もないような有様でした。そういう組織文化が形成されている組織でした。

僕の所属している部署、ソーシャルワーカーは「なんでも屋」扱いで、事務職の手伝い業務や渡し忘れた患者の荷物を届けさせられたり、対応が大変な患者がいたら押し付けてくるといった、業務の線引きもせず、病棟が面倒な業務をすべて引き受けているといった感じでした。

専門職としての扱いも受けず、専門性も発揮できず、何のためにいるのかもわからない日々でしたが、僕の様に他の病院から入職をしてきた上司や理解のある同僚のおかげで、少しずつ業務の線引きを行い、専門性が発揮できるような体制を数年間かけて構築をしてました。

今では、社会福祉士の実習の受け入れを行い、MSWの新入職員が入るなど、僕が入職した当初とは比べ物にならない部署になったと考えています。

部署としてはようやくスタートライン、しかし、転職を決意

転職を決意しました

この病院は、元々同グループの介護施設入所者の病院として開設した経緯があり、それは今でも変わらず、患者統計でも年齢層は90歳近い患者が多数であり、9割が同グループが運営する施設の入所者が外来、入院とも占める病院です。そして、病院自体は、医師数も少なく、時代遅れの療養病棟があるだけの、特別な治療や特化していることもない、誇れることもない魅力ゼロ病院です。

しかし、地域では人口減少が続いており、患者数も減少しており、今後を考えても患者減少や施設の利用者の減少は続いていき、必要最低限の病院しか存在できなくなることが予測されています。要するに、患者に選ばれる、必要とされる病院が存在していく世の中となっていきます。

病院は地域が何を求めているのかを知ること、自分たちは何が提供でいるのかを考えることが大事

病院は地域の患者に選ばれるために、医療の質の向上や魅力を高めていかなければなりません。

僕が所属している部署は、一つの部署として出来ることは少ないですが、上司の下で「地域との関係づくり」や「情報発信」にも力を入れていたところでした。上層部には、今後は病院として、地域の方々が何を求めていて、何ができるのかを検討し、対応していくべきだという事を訴え続けてきました。

しかし、上層部の考えは『稼働率(入院患者数)が落ちているので、営業に行く数を増やせ』という指示のみでした。理由は、30年以上昔に東京などの県外から施設の利用者や生活保護の入院者を受け入れられたという実績があったことが理由でした。ただ、今の地域は『地域包括ケアシステム』が築かれており、地域での医療介護連携体制は確立しています。そこに当院が「患者を紹介してほしい」といったところで、患者さんや家族に相当なメリットが無ければ紹介などしてくれるわけがありません。そもそも魅力もない病院に誰が患者を紹介、希望するでしょうか?

【パワハラ】上層部へ必要性を訴え続けたら、責任転嫁、上司は退職

そういった上層部の意向に反発し、病院として向上していく、魅力を高めることや強みを作ることが必要なことを訴え続けていましたが、ワンマンな経営者や勉強をしない上層部が、大勢の管理職たちの前で、事前に相談や説明をすることなく、理解ある上司の人事権を無視し、突然の人事異動を発表しました。また、病床稼働率が落ちているのは、僕の部署が営業をしないからだという話にもっていかされました。

本来は、上層部が責任を負うべきことを全て僕の部署が背負わされ、そして、上司は退職に追い込まれました。

端的に言えば、パワハラ、好き嫌い人事であり、部署や個人の意向を無視した理不尽な人事は、大きな不信感となり、退職を決めた人も多い状況となっております。

僕の部署は、病院の利益ために、退院許可が出てる患者さんの退院を命令で引き延ばすというジレンマも抱えながら、地域に信頼されるために考え、たくさんの努力をしてきました。それを一瞬で粉々にされました。

僕は今回、理不尽な人事はもちろんですが、何より、ワンマン経営者の意見に何も言わない、むしろ肯定している他の上層部や他部署、組織全体に絶望しました。チーム医療の中で、他部署とは病院として一丸となって、多くの患者の治療や支援を行ってきました。チームだと思っていたのは、どうやら僕だけだったようです。

誰も手を差し伸べない、声もかけてくれない、平然と営業の方針を考える会議をしていることに疑問を感じ、転職を決意しました。

良い転職先がありましたら、教えていただけると助かります

今回の記事は以上になります。
お読みいただきありがとうございました。