【教育】キャンプ・アウトドアでネット依存対策

CAMP OUTDOOR

ネット依存対策キャンプ

読者のみなさん、どうも。
Fujiyaです。

現在、スマホやインターネットを過度に使用してしまい、不登校になってしまったり、健康に支障をきたしてしまう、いわゆる「子どものネット依存」がかなり問題視されています。

これは日本だけでなく海外でも大きな問題になっている世界規模の問題。

僕も高校生の頃は、学校に行っても面白くないし、最低限進級できる成績があれば問題ないと考えていて、テレビゲームや二次創作の世界に逃げ込み、最低限度しか登校しないという、まさに『不登校者』でした(笑)。

そこで今日本では、ネット依存になってしまった子どもへの対策プログラムとして『ネット依存対策キャンプ』なるものが行われているようです。

今回は、そんな教育的なキャンプ・アウトドアの話題について考え・語ってみたいと思います。

お時間ありましたら、今回も最後までお付き合いください。

どこからがインターネット依存?

インターネット依存

実は僕、”精神保健福祉士”という国家資格を持っています。

これは、精神疾患の方本人や家族の相談にのったり、本人の権利擁護や社会復帰などをサポートする仕事です。

別に自慢したいわけでは無いのですが、僕がなぜこんな資格を取ったのかというと、高校生の頃に自分がとても病んでいたからなんですね。

べつに精神疾患の診断があったわけではありませんし、通院していたわけでもないのですが、自分の気持ちを相談できる相手もいないという環境・状況が、毎日とても辛かった記憶があります。

偶然、福祉の大学に入学して、この資格が取れることを知って同じような悩み・気持ちを持っている人を助けられたらと思い取得しました。

精神科病院で数年間『PSW(精神科ソーシャルワーカー)』として働いていた経験もあります。そんな精神医療の世界で、依存症を患った方々のサポートさせていただいたこともありました。

依存症にもたくさんの種類があり、薬物・アルコール・ギャンブルなど様々です。しかし、依存症という疾患に『○○だから君は依存症だ!』という定義・決まりは無いのです。

もちろん精神科医が診断をすれば『依存症』の病名にはなりますが、一般的な見方としては『その物事に依存をし過ぎて明らかに、病的な行動・症状がある』というところです。

毎日「お酒を飲みたい人」「タバコを吸いたい人」「インターネットしたい人」がいます。

毎日しているからって『依存症』って言えるでしょうか?

例えば、お酒を飲みたいという気持ちが強過ぎて家族に暴力をふるう、健康を害するなどがあった場合に依存症を疑います

その境界線を引くこと自体が難しい病気なんです。依存症でない人に、『依存症』のレッテルが貼られてしまうということもあります。

ネット依存対策キャンプの実際

依存症キャンプ

これは青少年教育施設を活用し、ネット依存傾向のある青少年を対象にした自然体験や宿泊体験の実施を通じたネット依存対策です。

参加者は、インターネットから離れてみんなで野外料理をしたり、カヌーやキャンプファイヤーなどを体験します

今の僕からしたら「こんな体験が出来て羨ましい」と思いますが、実際の参加者の子どもたちの心中はどうなのでしょう。

基本的な考え方は、活動の中で参加者同士で協力して作業を行い、他者との共感や達成感を得ることでインターネットが無くても楽しく生活ができるということを再認識してもらうプログラムです。

プログラム終了後は、『インターネットとの関わりを自分なりに考える参加者が増えた』というデータがあるそうです。

しかし、この試みに対して、『素晴らしい』と言う人から『キャンプとネット依存が何の関係があるんだ?』という意見まで様々あるようです。

このプログラム自体がまだまだ研究の段階であり、年単位での検証になるのだとは思いますが、どのように進歩していくのか注目していきたいと思っています。

個人的には凄く興味のある内容でした。

現役で精神科医療に携わっている訳ではないですし、研究者でもなんでもないド素人の個人的な意見になりますが、別にインターネットが悪いわけじゃないですよね。

また、ネットから無理矢理に引き離そうなどという行為は、間違ったことだと思います。

今の世の中、インターネットを辞めるなんていうこと自体が不可能ですよ。

それを踏まえた上では、この試みは”違うのではないか?”と思ってしまいますが、子どもたちへの導入の方法をしっかりと適したものすれば、『効果がある』と思います。キャンプ・アウトドアには、計画性や達成感など感じれることがたくさんあるからです。

また『ネット依存』と言われている子どもたち自身も『自分がこのままでいい』とは思ってません。

これは絶対にそうだと思います。僕もそうでしたから・・・。しかし、実際には子どもにはどうにもできない現状があります。

知っている世界もまだ狭い、行ける範囲も、出来ることも限られているからです。なので、大人の役割としては、世界には色々なことがあって、こんなにも広いんだという”可能性”を教える必要があると思います。そして、変われる『きっかけ』を与えてあげることが大人の仕事だと思います。

それが今回で言う『自然体験』なんですね。キャンプが効果があるのか、それに付随する物に効果があるのか正確にはわかりませんが、こういった体験を通じて新たな発見や感情・考えなどを子どもが手に入れることで自ら動きだせるようになるではないかと思います。

そうなることで、自然と適度なネット使用量になっていくのではないでしょうか?

もちろん治療が必要な場合も中にはあるとは思います。しかし、可能性を教え、変われる『きっかけ』を与えることはとても重要なことだと考えます。

少なくとも僕が高校生の頃に必要だったものは、これだったかなと思います。

今回は以上になります。

なかなかシビアな内容になってしまいましたが、最後までお付き合いしていただきましてありがとうございました。

僕は他にもアウトドアに関する子育て知識記事を書いていますのでリンクを貼っておきます。併せて参考にしていただけると嬉しいです。

34万円の子どもキャンプの記事

アウトドアで子どもの視力低下を改善する記事